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5 years ago

2018年4月

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オリジナル・ランドローバー誕生の物語 | ランドローバーはいかにアドベンチャーと科学的探求を推し進めてきたか | GQマガジンエディターのディラン・ジョーンズ、チーフ・デザイン・オフィサーのジェリー・マクガバンとインスピレーションについて語る | 電気自動車とコネクテッド車の潜在的影響を探る | 中国 天門山の99のヘアピンカーブと999の急階段に挑む

ジャガー・ランドローバーのチーフエクステリアデザイナー、 ジェレミー・ウォーターマン。 「グラマラスでミニマルなデザインをもつヴェラールは、 次 世 代 のレンジローバーを 定 義 する 存 在 となる」と 熱 弁 した。 RANGE ROVER VELAR エンジン=2.0リッター 180PS ターボチャージドディーゼルエンジン 2.0リッター 250PS ターボチャージドガソリンエンジン 2.0リッター 300PS ターボチャージドガソリンエンジン 3.0リッター 380PS スーパーチャージドガソリンエンジン ボディサイズ= 全 長 4,820× 全 幅 1,930× 全 高 1,685mm ホイールベース=2,875mm 注 : 文 中 のサイズ 表 記 は2018 年 1 月 現 在 。 予 告 なく 変 更 になる 可 能 性 があります。 92

ヴェラールの 世 界 観 を 端 的 に 表 現 する、ひとつのコンセプトムービーがある。 わけを、 乗 り 手 自 ら 決 めることが 可 能 。スクリーンの 表 示 はエンジンをかけ 深 夜 、 様 々な 野 生 動 物 が 生 息 する 森 のなかを、1 台 のヴェラールが 通 る。その ているときのみで、 普 段 はブラックアウトした 状 態 になっている 点 に、 今 回 の 先 にあるモダンな 佇 まいの 邸 宅 に 到 着 すると、たくさんの 番 犬 がヴェラール デザインのこだわりが 感 じられる。 に 向 かって 吠 え 立 てるのだが、ヴェラールの 視 線 に 怯 え、 吠 えるのをやめて インテリアに 使 われているテキスタイルは、 過 去 にベルギー/フランスのメ しまうというものだ。このムービーの 世 界 観 は、ジャパンプレミア 会 場 の 構 ゾンブランドのラフ・シモンズ、 日 本 のアパレルブランドのミナ・ペルホネンと 成 にも 活 かされた。 コラボレーションしたことでも 知 られる、デンマーク 発 祥 のクヴァドラ 製 の 「 原 始 的 な 森 、 都 会 的 な 場 所 、どちらの 環 境 でも 異 彩 を 放 つ。あのコンセプ もの。 特 徴 的 なダイヤモンドカットパターンでシートを 包 み 込 むことで、コン トムービーは、ヴェラール、そしてレンジローバー 全 体 の 理 念 をよく 表 現 でき テンポラリーな 空 間 に 仕 上 がった。 藤 原 さんはこのデザインについて「レンジ ています。 僕 は、レンジローバーはすごくユニークなブランドだと 思 っている ローバーのインテリアは、 全 体 の 造 形 や 手 に 触 れる 部 分 の 質 感 だけでなく、 んです。モデルレンジをどんどん 拡 大 している 他 社 とは 違 い、 設 立 当 初 から ディスプレイに 表 示 される 日 本 語 も 綺 麗 で 全 くストレスを 感 じない。どの 悪 路 での 走 行 に 適 したAWD、SUVにこだわっている 唯 一 の 存 在 であり、そ メーカーも 追 いつくことができない 素 晴 らしいクオリティ」と 太 鼓 判 を 押 す。 れが 段 々とアーバンにも 溶 け 込 んでいっている。これからもトラディショナル 加 えて 特 筆 すべきは、 快 適 なドライビングを 支 援 する4つのドライバーアシ なものを 残 しながら、 誰 もが 考 えつかないような、 斬 新 なクルマをつくって ストシステムが 全 グレードに 標 準 装 備 されている 点 である。その 内 容 を 簡 単 いって 欲 しいですね」 に 説 明 しよう。1つ 目 は、 時 速 5~80kmでの 走 行 中 に 衝 突 の 危 険 を 察 知 す 藤 原 さんのクルマ 遍 歴 の 中 心 は、2 台 目 以 降 ずっとSUVで、ヴォーグ、ス ると 警 告 を 出 し、それでも 衝 突 が 避 けられない 場 合 はブレーキが 作 動 する 自 動 ポーツ、イヴォークも 乗 り 継 いできた。セカンドカーとしてセダンやスポーツ 緊 急 ブレーキ。 次 が、 方 向 指 示 器 を 出 さずに 車 線 から 逸 脱 しそうになると、 カーも 所 有 しているそうだが、 使 うことはほとんどなく、SUVが 日 々の 足 とし ビジュアルで 警 告 するとともにステアリングを 振 動 させて、ドライバーに 注 意 ての 役 目 を 務 めている。 を 促 すレーンデパーチャーワーニング。 「 都 内 での 移 動 はクルマがほと ヒヤッとすることが 多 いバック 中 、 ん ど 。しか も 、 僕 は ウィン タース タッチスクリーンの 表 示 と 音 による ポ ー ツ を する の で 、 冬 に なる とク フィードバックで、 障 害 物 との 距 離 を ルマで 雪 山 に 行 くこともあります。 示 すリアパーキングエイドも 嬉 しい 機 そのため、クルマにはどんな 場 所 で 能 だ。4つ 目 が、 高 速 巡 行 時 に 前 走 車 も 走 れる 安 定 性 、 耐 久 性 、パワー をどうしても 求 めてしまいます。 SUVはそういった 要 求 を 満 たし てくれるし、 重 厚 感 のせいか、 自 分 が 車 体 を 操 っているという 感 覚 を より 味 わえるので、 運 転 が 特 に 楽 しい。そこもSUVの 好 きな 点 です。 運 転 して い るときは 、 音 楽 を 聴 い たり、アイデアを 考 えたりしてい る の で、 室 内 が 快 適 で あ れ ば 、な おいい」 ジャパンプレミアでは、 藤 原 さんと 同 じくゲストとして、ジャガー・ランド ローバーでエクステリアデザイン 部 門 のチーフを 担 当 しているジェレミー・ ウォーターマンが 登 壇 した。ジェレミーは「 徹 底 的 に 無 駄 をそぎ 落 とし 究 極 的 なシンプリシティを 追 及 することで、 独 自 のキャラクターを 生 み 出 す」こと が、ヴェラールのデザインテーマだと 語 っていた。インテリアに 関 しても、 それは 完 全 に 踏 襲 されている。 ステアリングの 形 状 など、ディテールに 関 してはこれまでのレンジロー バーのインテリアデザインアーキテクチャーに 則 っているが、 全 体 的 に 大 胆 な 直 線 基 調 で 構 成 さ れ て お り 、そ の 様 は 力 強 くエ レガ ントで 、そ して 近 未 来 的 でもある。とりわけ 印 象 的 なのは、インストゥルメントパネルとセンター コンソールにそれぞれレイアウトされた、2つの10.2インチタッチスクリーン だ。スクリーン 同 士 がシームレスに 統 合 している、このTOUCH PRO DUO と 呼 ばれる 最 新 鋭 のインフォテインメントシステムは、 例 えば、 上 の 画 面 で ナビゲーションを 確 認 しながら、 下 の 画 面 で 音 楽 を 再 生 するといった 使 い 未 来 を 見 据 えたデザインと 技 術 を 追 求 する 一 方 で、 旧 車 を 蘇 らせるプログラムも 行 っている。 この 両 極 の 姿 勢 に、 僕 は 惹 かれています を 追 従 するスピードリミッターつきク ル ーズ コントロ ール 。また 、オプション でパーキングをアシストする 機 能 など を 追 加 することもできる。 レンジ ロ ーバー に 限 らず、 近 年 、 全 世 界 的 に 自 動 運 転 開 発 が 目 覚 ましい 進 化 を 遂 げ てい る 。 以 上 で 列 挙 した 機 能 は 未 来 の 自 動 車 像 を 築 くための 基 礎 となる 技 術 。そ れ らが 結 集 し 精 度 が 上 がり、 市 場 に 投 下 され たとき、おそ らく 自 動 車 史 の 文 脈 が 大 きく 変 わる。しかも、 去 る6 月 30 日 、ランドローバーは 公 道 の 信 号 を 認 識 で き て 、か つ オ フ ロ ー ド で も 自 動 で 走 るプ ロト タイプ カ ー を 公 開 している。ずっと 先 だと 思 われていた 未 来 は、もう 間 近 だ。「 運 転 する こと 自 体 が 好 き」と 話 す 藤 原 さんは、この 状 況 について、どう 考 えているの だろうか。「テクノロジーの 進 化 は 楽 しみですよ。 僕 は 毎 日 のように 運 転 して いるので、 先 端 技 術 によって 制 御 され、 自 動 車 そのものが 快 適 、 安 全 になるのに 越 したことはないと 思 っています。ただ、 自 動 運 転 が 実 現 しても 頼 るかどうか はわからないですが( 笑 )。レンジローバーはデザインにおいても 技 術 におい ても 未 来 を 見 据 えている。しかし、 一 方 で 旧 車 を 蘇 らせるリボーンプログラム も 行 っている。この 両 極 の 姿 勢 をもっていることに 惹 かれるんですよね」 “ヴェラール”という 名 は 元 々、 初 代 レンジローバーにつけられていたコード ネームだった。つまり、レンジローバーの 歴 史 をずっと 見 つめ 続 け、 現 代 に なって 満 を 持 して 解 き 放 たれたのだ。 過 去 を 知 っているが 故 に、 未 来 への 新 た な 道 をつくることができる。ヴェラールはレンジローバーのこれからをけん 引 す る 存 在 となるだろう。 93

 

LAND ROVER マガジン

 

最新号では、南極探検を控えたふたりの若き冒険家が、DEFENDERを駆ってトレーニングに挑む様子を取り上げています。また、レンジローバー50周年を記念したドバイへの旅もご紹介。数々の発見が、あなたの好奇心をかきたてるでしょう。他、人類の未来を左右する先進テクノロジー開発者たちの話もお楽しみください。。

Jaguar Land Rover Limited: Registered office: Abbey Road, Whitley, Coventry CV3 4LF. Registered in England No: 1672070

※当ウェブサイトに掲載されている画像は欧州仕様車の画像となります。日本仕様車と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。日本仕様車は右ハンドルです。